TOPICS トピックス

舞浜倶楽部 主催
「全職員のための東洋医学特別セミナー」

5月20日(木) 富士見サンヴァーロ 受講者の感想

講演:学校法人後藤学園中医学研究所長・天津中医薬大学客員教授・社団法人老人病研究会理事 兵頭明


富士見サンヴァーロ

新浦安フォーラム

 


はじめに

 学校法人後藤学園と高齢者入居施設との医療連携、施設連携を目的に、5月20日に 「全職員のための東洋医学特別セミナー」が千葉県浦安市にある舞浜倶楽部富士見サンヴァーロで開催され、また5月27日には舞浜倶楽部新浦安フォーラムでも開催されました。 これは施設の全職員に中医学の考え方や鍼灸について理解をしていただき、こういった中医学の考え方を共有することによって、 ご入居者に対しよりいっそうのサービスとサポート体制を一緒に創出することを目的として開催されました。

 連携に向けて非常に手ごたえのある受講者の感想文が寄せられました。施設長の同意のもと、 ここに紹介させていただくことに致します。ご入居者のADLの改善、QOLの向上、誤嚥の予防と改善、転倒予防、 認知機能の維持および改善など、また全スタッフの健康管理、体調管理も含めて、 全スタッフと一丸となり全人的なアプローチでサポートしていきたいと考えております。

中医学研究所所長 兵頭明


Aさん

 兵頭先生のセミナーを聞いて、これまでに「鍼灸」と聞いて高齢者の健康に直接関係するというイメージが無かったものが、身近に感じました。人間の身体の内側から健康にすることが大切で、血の流れ、気の巡りを良くし、病気を予防し、ゆるやかに老化していくことの助けになっていることを学びました。

 気の巡りを良くするツボ、水分の流れを良くするツボなどを刺激することによって、身体全体の調子を整え生活の中での不調を改善していくことが出来るものだと感じました。東洋医学は、現代の病気になったら、病院へ行き、薬を飲んで治療するというものではなく、本来持っている身体の力を強くして、病気そのものを予防していくものであると学びました。その為、病気になってから鍼灸をするのではなく、早いうちから予防のために行っておくことが大切であり、その為には、地域や施設で連携していく事が大切であると学びました。

 高齢者の鍼灸を行う場合、関節のこわばり、しびれ、麻痺が改善されたり、認知症が緩和されたりする事から、本人も意識しないところで運動量が増えてしまったりするので無理はしないように様子観察していくことが大切であると学びました。日常の中で継続して鍼灸を行うことで改善されていくことがとても多い鍼灸はこれからも重要な医学になっていくのではないかと思いました。


Bさん

 以前、交通事故をした時、鍼治療を受けていましたが、治療の目的としてしか感じていませんでした。その鍼が、認知症予防治療と結びつくとは思いませんでした。舞浜倶楽部富士見サンヴァーロでは、3名の入居者が鍼治療を受けていますが、それぞれ効果が出ている反面、とても気をつけなければいけないと注意しています。十代の頃は化粧品を選ぶ時、中の成分まで見て買うといくことはありませんでしたが、 化粧品のセミナーを受け、天然の化粧品を使用することにより、肌が変化していくのが実感出来ました。外側からだけでなく、内側からの働きかけにより体を整えていくのがわかり、驚きました。仕事がら、不規則な生活になりがちで、体調不良を感じることが多くなった気がします。よりよい介護をする為には、まず自分の体を万全にし、体調管理に気をつけたいと思います。


Cさん

 全く、知識のない分野でしたが、第一人者の先生にわかりやすくお話していただき、興味をもつことができ、理解も深めることができました。正気(せいき)の力、健美、津液など初めて見聞きする言葉も多くありましたが、1つ1つ丁寧に説明していただけたので理解できました。社内うつの進行プロセスやストレスチェック、ツボ探しトレーニングなど、身近で自分自身で簡単にチェックする方法も教えていただけたので、 今後も日常生活に取り入れてチェックしていきたいです。最後に動画で見せていただいた鍼の効果(足の上がり方)は本当に驚き、そして重要だと再認識しました。ありがとうございました。


Dさん

 事前に配布していただいた認知症についての座談会の資料を読んだところ、専門的な話題が深く、十分な理解をするのに難しく感じたため、今回のセミナーもどこまでわかるかと期待半面、不安もありつつ受けましたが、セミナーでは人間の体の仕組みや健康法について、一見難しくみえる内容もわかりやすく説明していただき、実際に数ヶ所のツボを押していただいたり、楽しみながら参加させていただきました。

 私が特に印象として残っているのは、先天の精と後天の精についてです。親から受け継いだ先天の精というエネルギーと、飮食により本人が生成した後天の精というエネルギーが、成長と老化(生命力)に関わってくるという見解では、改めて親への感謝と、食生活に気を使っていなかった私ですが、自分自身の体について考えさせられました。普段聞かない言葉や専門用語が多く、難しく感じることも確かですが、わかってくると面白い内容で充実したセミナーとして受講できたと感じています。


Eさん

 鍼の歴史がとても古いことに驚きました。良くテレビや雑誌等でツボを特集していると試してみますが、確かに疲れがとれたり、リラックスできます。鍼については痛みがあると思い、少し怖いイメージだったのですが、無痛だということで鍼の刺し方についても学ぶことができ、とても勉強になりました。

 麻痺の方について、実際に関わっていますが、指が開くようになったと言っていました。セミナーの中で、あまり足が上がらなかった方が、治療後には別人の様に上がっているのを見て本当に驚きました。しかし筋力は確実にアップするが、その後の注意が必要ということも改めて認識できました。先生がおっしゃっていた通り、治療後にPTがしっかりリハビリを行うことができる環境ならば、 とても良いのではないかと思いました。東洋の医学と西洋の医学がお互いに協力することで可能性がとても高くなるのではないかと、とても興味を持ちました。

 また、1つ1つの症状に対して、西洋医学では確かに1つ1つの科にかからなくてはいけないのに、東洋医学では複数の症状が治ると聞き、原因となることを治すことで他の症状も治るというのは、今までに考えたことがなかったので勉強になりました。疲れた時には、ぜひ足三里のツボを押して頑張りたいと思います。ありがとうございました。


Fさん

 幸運にも兵頭先生に毎週来所頂き、3名様の鍼灸治療が行われています。継続する事で見られる効果を、目の前で見ることが出来てきましたが、今回の研修で、さらにその背景を理解することができたと思います。

 東洋医学と西洋医学の違い、東洋医学はその疾病をそのものだけとして見るのではなく、それに関わる数種の原因に一緒にアプローチする事を理解した。何か、話が飛躍しすぎるかもしれませんが福祉のケアの流れが医学モデルから生活モデルに転換した流れと重ねて思い返してみたりしました。疾患そのものにアプローチするのではなく、それを取り巻く環境から改善するという考え方で共通するように思います。東洋医学は先進的な考え方をずっと昔からして来たのではないかと思えました。

 また後半のツボ探しのトレーニングは、実践を交えて、職員皆、さらに興味を表に現して知識を深めました。

 老化に伴う症状、認知症、それらに対する鍼灸治療の効果を実際のデータから紹介頂き、またその効果に驚かされたのは牧田総合病院提供として見せて頂いたスライドです。特に高齢の方にリスクを伴う嚥下や歩行、認知症による周辺症状、これらに対しての鍼灸効果は舞浜倶楽部の職員は長い時間をかけて実感してみることができています。

 2012年の舞浜倶楽部の統合、それは施設、建物の統合という意味だけではなく、ケアの方法、統合医療の考え方を実践する上での大事なターニングポイントになるのだと感じます。兵頭先生はじめ、多くのスペシャリストの方々が関わり動き始めている現在の動きに自分も乗り遅れないように、意思を同じ方向に向けて日々のご入居者の生活を支えて、また、勉強させて頂きケアにあたりたいと思いました。貴重な機会を頂き、ありがとうございました。


Gさん

 鍼灸は聴いたことあるし、富士見で3名の入居者の方がなさっていて興味はありましたが、今回セミナーをきいて良かったです。今まで鍼は針と思っていたし、痛いものと誤認していました。兵頭先生のわかりやすい説明で鍼管、透熱灸がわかりました。色々なツボ(例:三陰交、陰陵泉など)も教えて頂き、ツボを押して身体・体内の調子がわかるってすごいと思いました。

 富士見の入居者3名の方々が鍼灸治療をしていますが、A様は効果が目に見えます。特に終わった直後、その1日の歩行状態は安定していますし、すり足でなく、足が上がって良い歩行をしています。手足の血行の循環もよくなっているようですし、鍼灸の効果って凄いと思います。


Hさん

 日本の鍼灸の歴史で仏教と共に伝来し、原志免太郎博士の研究や江戸時代の鍼管の発明が日本であることを知ることが出来ました。鍼灸による中医学の健康観やメンタルヘルス、つぼの重要性、また現場で舌の観察を知ることができました。実際に3例の方の治療にお手伝いさせていただいて実感しております。

 治療直後は効果がはっきり現れています。鍼治療により嚥下の問題、歩行障害の問題、認知症の問題が予防できるなら、東洋医学だけでなく西洋医学と共に医療・地域で連携し、人生最後までQOLの向上をめざし、よりよい社会になることを希望します。東洋医学に興味をもち、少しずつ勉強していきたいと思います。


Iさん

 鍼灸治療の効果の高さ、有用性の高さを感じました。研修で健康的に生活するために注意する点を学べた事は、今後のサービス提供に生かせる大変有意義な内容でした。


Jさん

 テレビなどでツボや鍼で治療している所を見たり聞いたりして、少し興味をもっていましたが、今回のセミナーを聞いて鍼灸の興味が増しました。実際、鍼治療前・後の映像を見て、足が上がらない人が鍼でツボを刺激する事により、足が高く上がるようになったのを見て、本当に効果がすぐみられるのに驚いたのと、 そこから歩行のリハビリをする事により、少しずつ歩けるようになると聞きとても感心しました。また疲れをとるツボなどを教わりとても楽しみながら勉強になりました。


Kさん

 今回、兵頭先生のセミナーを受講して、感想は一言で表すと、とても楽しかったです。鍼・灸という言葉などは知ってはいましたが、実際に専門の方からお話を聞き、鍼・灸などが体や脳におよぼす効果を知りました。転倒、嚥下等にも良い効果を出すなど、いろいろとお話が聞けて良かったです。一度、鍼などを試してみたいです。

 風池のツボを自分で押してみて、とても頭がスッキリしました。ストレスチェックのツボがあるなんて初めて知りました。舌のチェック等もやって自分のケアへ生かせていけたらいいなと思います。ありがとうございました。


Lさん

 今回のセミナーを受けるまで、鍼灸の事をほとんど知らなかった私でも、楽しく参加させていただけてうれしかったです。健康について内面からみがかなければならないことは分かっていましたが、生命現象を含めて、身体全体が1つの流れであり、病気の原因が流れが滞って起こることにびっくりしました。

 また生活習慣病や寝たきりの要因にもなりかねないと分かり、栄養面との関連も多く話しに出てきたので、とても勉強になりました。

 個人的にツボ探しの中で足三里のツボがありましたが、私自身は全て痛みがあったのに衝撃を受けました。さらに舌の形が歯形の残っている形であったので、兵頭先生が言っていた「使うことよりも休めること」に重要性を持って仕事にはげみたいと思います。お忙しい中、大変貴重なお話をありがとうございました。


Mさん

 自分は以前、鍼を打ってもらったことがあったのですが、確かに効きました。病状はギックリ腰でした。しかし的確にツボに打ち、健康に対してここまで密接な関係だとは思いませんでした。健康に対しては内面からの生命現象を含めた1つの流れであり、病気自体がその流れのせいで起こることもわかりました。 生活習慣の怠慢で病気や寝たきりの要因になってしまう事もわかり、食事面や栄養面の関係もお話に出て、勉強になりました。お忙しい中で、大変貴重なお話ありがとうございました。


Nさん

 東洋医学をとり入れ、鍼灸による予防と治療が認知症などに良いのではないか。鍼灸の治療とリハビリのケアをうまく取り合わせれば、よりよいケアができるのではないかと思う。特にストレスをなくしたり健康な体になる。

 東洋医学の考えでは、人体に経絡というエネルギーの通り道があり、ここに滞りがあると痛みやコリなど様々な症状が現れ、経絡の上に点在しているツボを鍼で刺激することで、経絡を整え症状を取り除けるという。特に鍼灸というもので人体により良い結果がでるのではないかと思います。


Oさん

 私は小さい頃、祖父、祖母が灸をしているのを記憶している。何でこんな熱い物、痛くないのだろうか、我慢してやって効くのか等、心配でみていたが、終わった後の顔はなんかさっぱりすがすがしい顔に戻っていたのを思い出した。ただ行っているのではなく、それぞれツボがあり、そこに置いて刺激して治療して治して頑張って生きていた証の後なのだろうと今、振り返っている。

 良く食べて、くよくよしないでかんばって動いて遊べと良く囲炉裏ばたで話を聞かされた。人体の構造も特に大切なのは五臓で難しかったが、楽しかった一時だった。

 これからますます老人人口は増加する一方で、病院も老人ホームも共有、情報公開、病人を一人でも多く増やさない様、考えるべきだと思う。兵頭先生の今後の努力、追求、研究を期待します。


Pさん

 私は今までに鍼治療を受けたこともなければ、鍼灸について学んだこともなかったので、今回のセミナーはとても良い機会となりました。今回のセミナーでは東洋医学の概念、鍼灸による効果などを知ることができ、とても勉強になりました。教えていただいたツボも試してみたいと思います。 高齢者のQOLの向上の可能性に関しては、とても興味深い内容でした。舞浜倶楽部でもすでにやっておられる方もいますし、これからさらに介護との関わりも深くなってくると思いますので、今後も少しずつ勉強していきたいと思います。


Qさん

 今回のセミナーでは「東洋医学」についてわかりやすく教えていただいた。特に今回のセミナーで勉強になった部分は、東洋医学と西洋医学の考え方の違いで、東洋医学では部分的な見方(治療)ではなく、根本的な部分を治療していくという考え方はとても興味深かった。

 また「先天の精」と「後天の精」についても、とても興味を引かれた。兵頭先生の口から何度も「食べることの大事さ」について話があり、改めて食べることの大事さを教えていただいた。もし次回以降もこのようなセミナーがあるのならば、「認知症」の部分についてのセミナーを行ってほしいし、自分なりにも調べてみようと思った。


Rさん

 今日のセミナーを聴く前に「認知症-鍼灸による予防と治療」を読まさせて頂いて興味がすごく湧き、中国何千年の……ではないですけど、中医学のすごさというか、ツボをおすだけ、鍼治療するだけで、変化がすぐにみられるという人間の体の神秘さを感じました。

 今日のセミナーでは兵頭先生がわかりやすく説明して頂き、「健康の秘訣、五臓との関係、正気」、ほんとうに自分の不摂生な食生活を改善せねばと痛感しました。

 今の私は健康管理が重要な課題になっているので、今後の体と心のケアをしっかりやっていきたい。

 鍼灸による高齢者のQOLの向上の可能性という点では、実際に富士見サンヴァーロで3人の入居者様が鍼灸をやっており、成果がでているので、個人差はもちろんでてくると思うが、本人に生きる力を与えてくれるものだと思います。またそれを私たちが理解し、入居者様と共に可能性を大きくしていければと思います。


Sさん

 施設では認知症、高齢者の方が多く、内服薬に頼っているが、セミナーの内容のように、より自然な方法で全身状態の改善、予防が出来れば理想だと思う。

 鍼の直後は下肢の動きもよく、危険ではあるが反面、リハビリを行えれば効果は良いという事から、今後は鍼を受ける入居者様にその直後にリハビリ(PT、OT、STの導入)を行える環境にしたい。


Tさん

 今回のセミナーの題材として「東洋医学」、「はり・きゅう」という今まで、自分の身近にかかわることのないものでしたが、兵頭先生にお話を聞き、ご入居者もしくは自分たちの生活に密接に関わっていることだと知りました。

 「体調、メンタル面など自己管理に気をつけなければ、ご入居者様の健康維持はできない」と思い、先生に伝えていただいた「ツボのマッサージ」や「健康チェック」などを活用していきます。また食事サービス課として「食」に関わる、 貴重なお話が聞けて大変勉強になりました。今回学んだことを高齢者施設の食事に組み込めるよう努力していきたいと思います。兵頭先生の説明、話し方はとてもわかりやすく、難しいことでも理解しやすく、大変「楽しい」研修になりました。また、セミナーを開催する予定があればぜひ参加したいと思いました。


Uさん

 今回の鍼の研修を受けて、今までは鍼灸は痛みを伴うものだと思っていたため、無痛である事に驚きました。無痛だからこそ、多くの方が対象となり認知症の方も受けられると思います。

 また体の巡りを良くする事で健康が保たれ、病気にもなりにくいと話しされていたので、入居者様と接する上で「巡り」を考えて接していきたいと思います。そしてツボ探しで教えて頂いたツボの場所を習得し、実践していけたらと思います。自分でやってみても気持ちよかったです。


Vさん

 一人一人が持っているADL、QOL、認知を考え、健康に過ごして頂くため、健康って何だろう、と改めて考えさせられました。ツボを押すだけでストレスチェックができたり、頭部の風池というツボを押すと、肩こりに効いたり、血圧を下げる作用があることを知りました。風池というツボは簡単に押すことができるので、入居者様にも実施して頂けたらと思いました。

 病気の原因は様々なことが多いと改めて思いました。気候や精神疲労、不眠など様々なので、ケアで軽減できる部分は補って行けたら良いと思いました。


Wさん

 鍼灸による高齢者のQOLの向上の可能性について改めて考えさせられました。鍼によって嚥下が改善したデータや、歩行障害の改善等が可能とは思っていなかったからです。実際に兵頭先生が来所されて3名の入居者様の治療をしていることは知ってはいましたが、自分の考えでは効果がどれほどあるのか疑問でした。 しかしセミナーを聞き、「認知症-鍼灸による予防と治療」を読んでみて、これからは西洋医学と東洋医学を組み合わせた治療をおこなうことにより、認知症の治療で新しいモデルができていることが少し理解できた事は、自分にとってこれからの仕事を続ける事にやりがいを感じると思います。ただ自分自身で鍼をした事がないので、一度体験しにいってみたいと思います。


Xさん

 日本の鍼治療に1500年の歴史があり、いろいろな古典にも登場し、人々の生活に馴染んでいたものだったということが良くわかった。

 鍼、灸の治療といっても、身体や心のバランスを良くし、トータルでケアをしたり、老化や生命力の低下の流れをなだらかにする為に役立つ治療であり、その人の持っている力を生かし、発揮させるための手伝いが出来る治療だと認識した。

 日常の中での大切なADLの改善、転倒の予防、食欲(嚥下)、便通、睡眠、気分・リラックス、物忘れの予防(認知症の予防)など、健康に長生きする為に大切な部分のケアとして普段のケアの中にどう取り入れられるのか、勉強したいと思った。ツボの場所などをもういちど良く教えていただきたいと思った。


Yさん

 普段、気にかけない、また触れることのない分野の話を聞くことができ、興味深く拝聴しました。食事は重要であり、健康長寿の為にはバランスよくしっかりと食べるとの話しをされ、よく聞く話ではありましたが、健康は食事から始まるというのを再認識しました。

 鍼灸、ツボ刺激により誤嚥にも効果があるということ、また歩行力のアップなどの速効性には驚かされ、同時に速効性により転倒の危険のリスクがあり、治療後のケアの重要性を感じました。


Zさん

 私は、今回初めて鍼灸というものに触れました。以前は鍼灸に偏見を持っており、気持ちだけの問題なのでは?と思っていましたが、実際講義を受けてみて、はっきりと理解しました。

 実は、前に入居者様に「はりをやるようになってから立ち上がるのが楽になった」とお聞きしたことがあり、QOL、ADLの向上につながるのかもしれないと思ったことがあったので、 積極的に実施したらよりよい生活を送ることができるのではないでしょうか。とはいえ、様々なカウンセリングや問題が有ると思うので、そういう姿勢だけは忘れないようにしようと思いました。


aさん

 東洋医学が今、色々な面から見直されたくさんの場面で活用されている事を聞いて、これからの介護の世界でもかかわりが増えるのかと思い、明るい日差しが見えてくるのかと思いました。

 認知症や、また拘縮等に活用できるのを聞き、うれしく思います。西洋医学とは違いもっと身近なものという印象を受けました。美容鍼灸など興味をひく話しも聞け、もっともっとメジャーなものになってくれればいいと思いました。


bさん

 病気や健康状態に対して、その部分に直接アプローチ(西洋医学の薬など)するのではなく、体に流れる(巡る)生命現象全体にアプローチする東洋医学の考え方は聞いていて、とても興味を引かれるものでした。

 身体を巡っている気(パワー、体の機能)、水(うるおい)、血(エネルギー)のバランス(流れ)が崩れてしまうから病気や健康状態の悪化をまねき、身体に影響が出てきてしまうので、そのバランスを治そうとし、人間が本来備わっている自然治癒力を高めて治すという行為は、生命が生きていく事に対して、とても自然な事であると感じ、もっと医療としての認知を広めていかなくてはいけない分野だと思いました。

 老年医学に対しての鍼灸によるアプローチは映像データがあり、その実績を見ることが出来ましたが、○○大学のデータは症例人数が少なかったため、私はあまり信頼のおけるものではないと感じました。これに関しては、もっと症例をとらないといけないものであり、まだ未知の治療法だと思います。


cさん

 鍼灸については母が治療していた関係で子供の頃から見慣れていましたが、今回の研修をうけて、中医学の疾病観が少し理解できたように思えます。足三里、大谿等のツボは、日常私自身、脚を酷使した時、押していて気持ちよく感じられる部位であることも発見できました。

 高齢者の「腎虚」という言う視点からの鍼治療、また歩行障害の改善、認知症の予防と治療における鍼灸治療の可能性が、高齢化社会の明るい未来に繋がることを祈っています。生活に根ざした治療をADL、QOL両面から対応していく中医学のセミナーは、大変興味深く聴講させて頂きました。


dさん

 1、日本の鍼灸の歴史
  ①鍼灸は中国より来たものと思ってはいましたが1500年の歴史には驚きました。
  ②ほうろく灸などテレビで見たことがありました。

 2、日本の鍼灸の紹介
  ①現在の鍼灸のやり方を江戸時代に既に確立していた事に驚きました。
  (患者さんに苦痛をあたえないよう研究したんでしょうね。)

 3、健康について
  ①鍼を打つことが免疫効果を高める事にビックリ。
  ②家族の健康を考えると食の大切さを改めて実感しました。
  ③ストレスが身体に与える影響、ストレスをためない生活が如何に必要かを実感。

 4、老年医学と鍼灸
  ①老後に備えて漢方の本を呼んでおこうと思いました。
  ②つぼ刺激をこころがけ健康で頑張りたいです。
  ※兵頭先生の治療を見学したいです。


eさん

 東洋医学に関して、個人的には、肩こり時の鍼治療やツボマッサージの効果を実感した経験があります。最近ではスポーツジムで、深呼吸とツボの経絡を刺激するゆっくりとした動きを行う健美操という運動で、静かな活力がじわじわ体内に広がっていく体験を実感しています。

 兵頭先生の講義を伺い、鍼灸とツボの関係の奥深さに2500年の偉大なる歴史の力を教えて頂きました。そして自分を含めた生き物の身体に宿る、神秘的な生命力に感じ入りました。現実の仕事の中で、予防したり改善出来る希望が見えてきました。舞浜倶楽部で実際に3人の方の治療効果を眼にする、貴重な体験をさせて頂きました。今、私たちができることは、先生のアドバイスを伺い、治療を受けた方の安全に注意し、向上された生命力を共に喜ぶことだと思いました。

 老化現象を眼だ耳だと部分的に捉えて受け止めていましたが、自分の体を全人的に考え、生活習慣を見直さなくてはと反省しました。

 素人の私にも先生の簡潔なお話で、中医学の基本的な考えが少し理解できました。ありがとうございました。


fさん

 兵頭先生のお話は、具体的でとてもわかりやすく、鍼灸に興味がわきました。また私たちの身近なところ(食料、飲料、化粧品など)に、これほど広く中医学の考え方が生かされていることに驚きました。

 ストレスやうつについても、症状として話して下さったのと、今後、職員に対しても施術していきたいとのお言葉が、とても頼もしかったです。紹介していただいたチェック方法やツボを自分で使ってみたいと思いました。

 高齢者に対しては、鍼の効果でまだまだ改善できることを知り、老化症状だからとあきらめずに希望を持っていられそうです。実際、鍼治療を受けている富士見サンヴァーロの3名のご入居者のご様子は前後でとても違っていました。それを維持していけるように、注意点を忘れずにケアスタッフとして積極的にフォローしたいです。


gさん

 正直言いまして今まではり・灸について、あまりいいイメージを持っていませんでした。なぜなら私の母が52歳で脳梗塞になり左半身に強い麻痺が残って苦しんでいた時に、はりや灸も含め、色々な事をしたのですが、その効果がまったくなかったからです。ただ、今思い出してみると1ヶ月に2回の鍼治療、ただ30~40分鍼を打つだけで特に家族へのこまかい説明等もなかった様に思います。鍼をすれば少しは良くなるのではないか?きっと良くなる、と知識のまったく無い(鍼について)私たちは、それだけに固執して他とのバランス(たとえば食事、メンタル面、リハビリ等)を考える事が出来なかったと思います。

 今回、兵頭先生のセミナーに参加させて頂いて、改めて学ばせていただいた事が沢山ありました。東洋医学をもっとくわしく知りたいと思いました。教えていただいたツボ押し、さっそくやっています。自分自身が50歳になり、肩凝りもあり、更年期にも入っています。機会がありましたら、ぜひ、先生の鍼治療お願いしたいと思いました。


hさん

 人間には、循環が必要なのだと認識させられました。食事の大切さ、呼吸の大切さ等も再度考えさせられました。嚥下については、私の対応できる時には談話コーナーにて嚥下体操を行っているのですが、今後、気血津液精のめぐりを心がけて実施していきたいと思いました。


iさん

 健康の秘訣は体内の循環を良くする事、元気の源はおいしく食べる事が大事である事を学びました。高齢者施設においても、しっかり食事をされている方は本当にお元気だと日々感じています。鍼治療により曲がっていた指がまっすぐ伸びたり、上がらなかった足がすっと高く上がるのを見て、その効果に驚きました。この良い状態の時にリハビリやマッサージ等を行ったらその効果はもっと長く続くのではないかと思います。

鍼灸やリハビリがもっと連携が出来ていけば、障害を持つ方の治療や高齢者のQOLの向上につながっていくのではと感じたセミナーでした。


jさん

 今まで鍼灸については、肩凝り、腰痛の改善など、どこか悪いところを治す治療と思っていました。入居者の方からも鍼をやっていると伺ってはいましたが、やはり麻痺、拘縮のリハビリのように思っていました。

 今回の研修では、鍼灸が認知症にも効果があるのに驚いたり、体の元から改善をしなければならないというのを納得したりと、色々勉強になりました。鍼灸がこんなに色々な効用があり、内面的なものまで影響するというのが、本当に興味深く感じます。

 仕事の現場であまり意識していなかったのですが、これからは実際に施術されている方を注意深く観察し、見守りたいと思います。

 これからは、自分自身にも、もっと身近に鍼灸と関わりたいと思いました。


kさん

 いつもなら、あくびが出てしまうセミナーも、今日のセミナーは自分にとって興味が湧いてきて、あっという間に終わってしまいました。特に最後のほうのプレゼンで、手や足に鍼を刺して、麻痺していた部分が開いて、手足が動く……ということは衝撃を受けました。これから舞浜倶楽部にどんどん取り入れるということで楽しみにしています。

 この仕事をしていると友達に介護のことを聞かれたりすることもあるので、知っていること(特に役に立つこと)は、どんどん広めていこうと思います。


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