本名は清助。明治39年青森市に生まれ、幼少時を函館にて過ごし、その後東京
に移住。 昭和34年、胃癌のため没す。 享年52歳。
若年より鍼灸会に身を投じ、その天才の素質に加え刻苦勉励、常に指導的立場に
あって多くの人材後進を育成、医道の日本誌の創刊、東洋鍼灸専門学校の創設、
その他、各種団体の役職を経歴す。
- 引用文献 「図説 鍼灸実技」 医道の日本社 -
鍼灸業界ではたいへん著名な先生をとりあげさせていただきました。
「医道の日本」という雑誌は当図書室では、東洋医学関連雑誌の中では今だに一番
人気です。柳谷素霊先生がその創設メンバーだったとは知りませんでした。
柳谷素霊先生の文献はこの医道の日本のかなり前のバックナンバーでご覧になる
ことが出来ます。(医道の日本の創刊は昭和13年です。)
「古典に戻れ」という信念で猛然と進んでいかれた柳谷素霊先生。
この言葉は大きな意味でとらないと誤解や偏見を持つ方もいるかもしれません。
「近代鍼灸界を支える人々」の中の文に下記のことが書いてありました。
「「医道の日本」は経絡治療一辺倒ではまずいよ、右も左も、AもBも、皆抱括して
やると良い。見本として「日本医事新報」の形が良い。その方が業界全体の意見が
得られてベターだよ」」-引用文献「近代鍼灸界を支える人々 鍼灸の道を拓く」
下記の書籍は当図書室で所蔵しています。
書名 発行年 出版社
「評伝 柳谷素霊選集 別巻」 1979 績文堂出版
「鍼灸医術の門」(付)禁穴論・返し鍼法 1948 医道の日本社
「秘方一本鍼伝書」 1948 医道の日本社
「図説鍼灸実技」 1948 医道の日本社
下記の著作物は柳谷先生をはじめ、昭和初期に活躍された先生方について
知りたい方にはお薦めの2冊です。
先生方の青春時代のことを知るとますます興味がわくのではないかと思います。
ちなみに私はこの学校で初めてきちんと読んだ本は「昭和鍼灸の歳月」でした。
東洋医学の知識がまったくなかった私の初めての本は経絡治療の先生方の青春物
だったわけです。その後、だんだんと東洋医学に関心が出て来ました。
「昭和鍼灸の歳月 経絡治療への道」 1985 績文堂出版
「近代鍼灸界を支える人々 鍼灸の道を拓く」 1993 有限会社村松
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