全国養成施設協会鍼灸部編 医歯薬出版 1964年

本書は経穴編と理論編に分かれているが、
残念ながら当図書室で所蔵しているのは経穴編だけである。
序説を読むと
「この書が広く養成施設一般に採用せられこの教科の教育内容の向上に資することを祈るものである」
と述べられている。(*「漢方概論(経穴編)」序より)
昭和39年当時は、現在のような学校共通の教科書がまだ普及していなかったことがわかる文章である。
現在の教科書と比べると主な項目は同じだが、昔の教科書は各経穴ごとに
主治の項目があるが、現在の教科書ではその項目は載っていない。
また、経穴中には禁針と禁灸の表示が載っているが、これも現在の教科書にはない。
主治、禁針、禁灸については、本書の総説に下記の文章が載っている。
「経穴は、先輩の経験によってのこされたもので、その治験も豊富であるが
近代医学的に充分検討されないままになっている」
「古来より経穴の中にはとくに禁針、禁灸の標示がある。針灸治療を施すにあたり
注意を必要とするものを選んで禁針、禁灸とした。その数や経穴は成書によって異なっているが、
治療手技の如何によって大半が施術が可能である」
(*「漢方概論(経穴編)」総説8Pより)
(2007/5/09)