「歴史の中の病と医学」

山田慶兒・栗山茂久編 思文閣出版 1997

 

今回ご紹介する書籍は、1994年から1997年にかけて、国際日本文化研究センターで行った共同研究「歴史の中の病と医学-日本を中心に」の報告書です。この研究は医学分野以外の哲学・文学・歴史・美術史・民俗学・社会学などの専門家も加わっています。

さてその内容ですが、目次を追いながら、少しだけご紹介させていただきます。最初の項目「病の中の歴史」では、肩こり考という項目が目を引きます。「日本の医学へ」では江戸前期医学史をとらえるための一視点、曲直瀬流医学の形成や後藤艮山の医学、「診ることと癒すこと」では初期腹診書の性格、看護人の系譜、プラセボの日本受容、「体内の風景」では十八世紀の日本の身体観など、興味深い項目がたくさん目に付きます(専門書なので、すらすらと気楽に読めるような内容ではないのですが…)。

この書籍は600ページ以上あるので読破するのはかなり大変かと思います。とりあえずは興味のあるページをパラパラとめくってみてはいかがでしょうか。おっ…と思われるような表やグラフ(「中国医書の和刻回数の推移」など)も掲載されています。

(2004/1/13)

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