
*****「尾州藩医浅井家の伝統とその事績 矢数道明著」より引用*****
尾州徳川家の藩医として七代(全医系は十代)にわたって継承された浅井家は、六代以後は折衷派に属するものとみられるが、家学として素問・霊枢の学を講じ、方術も後世派的色彩をおびるものが多かった。史家は劉・張医方派即ち後世派別派として取り扱っている。
十代目を継いだ浅井国幹(1848-1903)が、晩年に至って克明に書き綴った「浅井系統一覧」と「浅井氏家譜大成」とは、名門浅井家の連綿たる伝統を一目瞭然たらしめるとともに、その家学伝承の経過を知るに足るものである。
****************************************************************
この記念文集は、漢方医学存続運動に奮闘した浅井国幹の「告墓文」の読解と浅井家の事績等の論文が中心なっていますが、同時に明治から昭和までの漢方の歴史についての貴重な論文や年表も掲載されています。年表で書かれた明治維新以降の日本鍼灸についての論文もあり、とても興味深い一冊ではないかと思います。今回は歴史好きの方にお薦めの一冊です。
神奈川校図書室のページに戻る