「野口晴哉」

 「野口晴哉」先生については、資料があまりなく・・・

 あきらめようかとも思ったのですが、野口先生の身体についての考え方は

 今の時代の人にとって新鮮な感じで受け入れられるかもしれないと思い、わずかで

 はありますがテーマとして選ばさせていただきました。

野口晴哉について

野口晴哉氏(1911-1976)は、輝度の測れない星だ、と思う。

現代社会のすべての層を通じて、この人ほど多数の有識者の支持傾倒を受けている人

はいない。病める現代を救済し得る理論と行動力を、明確に魅惑的に持つ稀有の一人

だからであろう。

関東大震災の時、十二歳の晴哉少年は、おびただしい羅炎傷病者を眼前に見て、思わ

ず手をさしのべた、という。この時に健康指導者としての自己認識がはじまってる。

爾来五十年。氏は治病のみ事とはしなかった。治病を捨てて、その人自身の裡にある

体力を自覚させ、喚び起こすための身体の使い方を指導した。

健康の自己管理のためには「活元運動」を普及させ、同時に「体癖研究」に情熱がそ

そがれた。連日睡眠四時間。一度指導した人は顔では記憶できないが背骨を観れば、

みな思いだすという。          

         - 引用文献 「整体協会関係図書目録」伊藤桂一氏の文書より -

 


下記の書籍は当図書室で所蔵しています。

 書名 発行年 出版社

「治療の書」 1977 全生社

 文体が歴史的仮名遣いなので、少し読みにくいかもしれません。

 この書は著者が治療家として活動していた時に書かれたもので、その後、治療を捨

 てて、新境地である体癖修正を中心とした整体活動を始めることになります。

「体運動の構造」 全2巻 1974 全生社

 この書は「汗をかく、眠る、食べる、冷える、乾く」など人間の生理活動を通じて

 調和への動き、整体への動き具体的に解明し、その動きを妨げないようにするため

 活用法を説いている。

 読んでいると何だか自分の背中が気になりだし、何度も姿勢を正してしまうかも

 しれませんが。

「風邪の効用」 1962 全生社

 著者は独自の観点から風邪は治すべきものではない、経過すべきものであると主張

 している。今の時代にはまさに新鮮なこの考え、タイトルにえっ?と思われた方も

 いらしたことでしょう。

 この書は野口先生の著作の中でも有名なものだと思います。

 今回の企画は数年前に学生さんから質問を受けた本書がきっかけとなりました。

「整体法の基礎」 1977 全生社

 

 この書は、整体指導者をめざす方のために書かれたものです。

 活元運動、愉気法を具体的に説明しているので、はじめに「体運動の構造」を読ん

 で、これらの意味がわからなかった方はこの本も読んでみてください。

 

 下記の書籍は野口先生の著作ではありませんが、予防医学や養生などに興味のある
 方にお薦めです。どれも一般向きの入門書的な本です。

「毎日できる・東洋健康法」 1986 JICC(ジック)出版局

「もっとしなやかに生きるための東洋体育の本」別冊宝島35 1983 
                       JICC(ジック)出版局

「BODYの本」別冊宝島3 1976 JICC(ジック)出版局


追伸:2005/07/08
*このページを作成したのは2000年頃、あれから5年が経ちました。

今は「風邪の効用」・「整体入門」がちくま文庫になって登場しています。

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